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    宝物です
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      実は先日、私が普段からstkしている(←)あるサイトさんが1周年を迎えられました。
      連載もシリーズもとても魅力的で、気が付いたら短針が90度進んでるとかざらなんですよー
      勝手を承知で、尊敬しております。

      そこで企画としてリクエストを受け付けていらっしゃったところを逃すはずもなく、パソコンの前で土下座する勢いでリクエストを送らせて頂いたのが数週間前。
      めでたく1周年となったその日にリクエスト作品をあげてくださるという、もう、お祝いの言葉を言う前にありがとうございますでしたからね、パソコンの前で一人。

      その上大変嬉しいことにお持ち帰りの許可も戴けたので、早速此処にもあげる次第であります。
      本当にありがとうございます!!

      ただ、その戴き物の種類というのが少し特殊なので、以下を見て無理だと思われた方はお控え下さい。
      読んだ後の作品に対する苦情なんて受け付けませんよ私が許しません。


      ・OPの夢小説です
      ・相手は黄色の大将で現代パラレルです


      特に赤文字の意味が分からない方は読まれないことをお勧めします。

      最後になりましたが、この度1周年を迎えられたのは冒夢地様が運営されていらっしゃる『遊々VIVA!』というサイトさんです。
      3月13日付で1周年を迎えられました。おめでとうございます。陰ながら、今後の連載・シリーズの展開を期待しつつ夢地様のご健康やご多幸をお祈り申し上げます。

      戴きものから分かりますように夢小説を扱っていらっしゃるサイトさんですので、このサイト名をロボット検索などにかけることのありませんよう、ご理解をお願いいたします。
      我が家には名前変換の機能はありませんので、名前は固定させていただきます。
      改行や空行、文字の大きさなどは全て戴いたとおりになっております。

      それでは、下に折りたたんでおきます。
      ありがたくお読みください。(←








      平和で平穏な家



       いつものように焼き鮭に玉子焼き、きゅうりのお漬物、わかめの味噌汁、白ご飯をテーブルに並べて、彼が部屋から出てくるのを待った。
       朝は必ず和食。料理を任されるようになってから、私は日々和食の勉強をしている。
       そこにトレードマークのサングラスをかけたボルサリーノさんが現れた。


      「オ〜…おはよう〜。 リースちゃん、早いねェ〜。」
      「おはようございます、ボルサリーノさん。早くは無いですよ。もう6時です。」


       ほんの少しはねた髪、黒のワイシャツと縦じまの入ったスーツのズボンで現れたボルサリーノさん。あとはネクタイを締めて、上着を羽織るだけだ。毎日、持ち歩いている黒の鞄と先日、私がプレゼントした可愛いサルのビーズストラップが付いた携帯をリビングのソファに置くと、彼は大きな欠伸をした。
       会社の重役である彼は毎朝、部下達よりも早くに会社に出勤している。そんな彼に時間を合わせるのも当然で私の起床時間も早い。
       ワイシャツの第二ボタンまで開けているボルサリーノさんは食卓に着く前に手洗い場に向かった。早いねェ〜なんて言いながら、今日の彼の行動はいつもと同じ時間に動いている。
       しっとりと湿った顔をして戻ってきた彼が食卓に着き、私も真向かいに座った。
       同時に手を合わせて、いただきます。と言って、玉子焼きから箸をつけると私は味噌汁を啜っているボルサリーノさんに話しかけた。


      「戦桃丸君に今度、ボルサリーノさんがカーテンに話しかけてた事、教えてもいいですか?」
      「えェ〜…あれはほら、寝ぼけてたから〜ァ。」


       先週だったか、いつもよりは若干早い時間に起きてきたボルサリーノさんは寝巻き姿のままだった。部屋から出てくる時は普段はスーツ姿なので、珍しいなと思っていたら、食卓には着かずに庭に面しているガラス戸に向かったのだ。ガラス戸はカーテンで閉め切られていた。
       カーテンを開こうとしているのかと思いきや、なんとボルサリーノさんはそのままカーテンに向かって、何やら話しかけていたのだ。
       彼の背後までそっと近づき、何事かと聞き耳を立てた。


      「オ〜…… リースちゃん〜。今日の夕飯は何〜?」


       私ですか!しかも、一日が始まったばかりだというのにもう夕食の話!?
       驚いて、彼の背中を叩くときょとんとした表情で振り向かれた。しかも、「あれ?どうして、わっしの部屋にいるの?」と勘違いした状態だったのだ。


      「あれは是非とも戦桃丸君に話して、2人で語り合いたいですね。」
      「何を語るの…。この前も戦桃丸君に携帯電話の件で怒られたから、勘弁してほしいねェ〜。」
      「あァ、そういえば、携帯を忘れて出かけてましたね。」
      「そう。何の為の携帯電話だーって会社で怒られちゃった。」


       幹部であるボルサリーノさんの補佐をしている戦桃丸君。何かと連絡を取り合う為に必要だからと常に携帯電話を持っているように言われているのに、ボルサリーノさんはよく家に忘れて出勤してしまう。ついにこないだは携帯電話と間違えて、テレビのリモコンを持っていってしまう有様だった。
       だから、少しでも目立つようにとビーズストラップを渡したのだ。黄色でとても目立つサル。それでも忘れてしまうのだから、この人は携帯電話を持つのに向いてないのかもしれない。
       けれど、さすがに本人にそんな事言えないので、お茶を啜りながら、はぐらかした。


      「何か別の対策を考えないといけませんねー。」
      「ん〜…でもねェ、携帯電話で話すくらいなら直接会った方が早いと思うんだけどねェ。」


       すぐに直接会える時間と距離ならいいけれど、多分、相手は外出先からかけてきている事が多いんじゃないだろうか。
       焼き鮭をほぐしながら、どうしたものかと眉間に皺を寄せているボルサリーノさん。本人は至って真面目に悩んでいるのだろうが、困っている姿は妙に可愛く見える。これも本人は言えない事だ。
       たまに会う親戚の戦桃丸君によると仕事中のボルサリーノさんはとても真剣で、時々怖いらしい。何かミスがあった時は怒鳴りつけるように叱るのではなく、落ち着いた声だがどことなく怒気を孕んでいるような…そんな静かな怒りで、社内ではある意味名物らしい。
       ほぼ毎日、顔を合わせているが怒られるような事が滅多にないので、怖いもの見たさで1度くらいは見てみたいものだ。


      「オ〜……どうしたの〜? リースちゃん。何か良い事でもあった?」
      「あ、いえ。そうだ、天気予報をまだ見てませんでした。テレビをつけてもいいですか?」
      「構わないよ。」


       基本的に食事中のテレビ観賞は禁止だ。ボルサリーノさん曰く、こういう食卓の場でこそ、家族の会話が必要なんだとか。
       テレビの電源を入れると地方の名産品をまだ初々しさを残しているアナウンサーが美味しそうに食べていた。その後すぐにコマーシャルに入り、番組のマスコットキャラと一緒にお天気お姉さんと呼ばれる女性が予報を読み上げていた。


      「今日はずっと晴れみたいですね。洗濯物がよく乾きそう。」
      「オ〜…そう。」


       雨でも乾燥機を使う手もあるけれど、どうしても服が縮んでしまうのでやはり自然乾燥が出来ると嬉しい。
       目的の物が見れたので、テレビの電源を落とした。画面はまた真っ暗になり、静けさが家に戻った。


      「そういえば、ボルサリーノさんは今度の日曜日はお暇ですか?」
      「日曜…オ〜……確か何も予定は無かったはずだねェ〜。」
      「良かった。ボルサリーノさんの普段着と寝巻きを新調しようと思って、一緒に行って欲しいんです。」
      「あァ、別にいいけど… リースちゃんは何も買わないの?」
      「え、私ですか?」


       話を振られて、自分の箪笥の中身を思い出してみたが特に何も必要が無さそうだと思った。ボルサリーノさんと外出する時の為にそれなりに身なりに気は遣ってはいるが、そこまでファッションに興味も無いので、今ある服で充分だろう。


      「私は今の所、いりませんね。」
      「そうなの?」


       味噌汁を啜りながら、彼の問いに頷いた。もう少し、お味噌を薄めにした方がいいだろうか。
       ボルサリーノさんが漬物をポリポリと食べながら、思い出したように呟いた。


      「しかし… リースちゃんも料理が上手になったね〜。」
      「本当ですか?そう言って貰えると嬉しいです。」
      「本当、本当。オ〜…掃除もきちんと行き届いてるし、この前、センゴクさんとおつるさんを招いた日があったでしょ?」
      「はい。」
      「2人共、 リースちゃんをよく褒めてくれて、わっしの鼻も高かったよ〜。」

       
       センゴクさんとおつるさんは会社のお偉いさん方で、よくボルサリーノさんが家に招く事がある。他にも同僚だと話す人達を連れてくる事もあるが、皆良い人達だ。


      「本当ですか!私も嬉しいですね。」
      「また今度、是非って言ってたよ。あ、そうそう。」
      「はい?」


       今度は最後の玉子焼きの一切れを口に運びながら、ボルサリーノさんが話を続けた。


      リースちゃんにお見合いの話が来てたんだけどねェ。」
      「は、お見合いですか!?」
      「うん。オ〜……でもね〜。」
      「はァ。」
      「全部、断ったから。」


       あ、断ったんですか。いえ、別にお見合いしたいわけでも無かったけれど、唐突に切り出されたのでお見合いをしなければいけないのかと思っていた。良かった。


      「まだいいよね。大体、どれもいまいちだったからねェ、 リースちゃんの相手にしては。」
      「そうだったんですか…私はまァ、どちらでも構いませんけれど。」
      「わっしもねェ〜…… リースちゃんが選ぶなら誰でもいいと思ってたんだけどねェ〜。いざ、自分の義理とはいえ、息子になると考えるとやっぱりちゃんとした男がいいね〜。」
      「そうですねー。私も家族になるなら、やっぱりボルサリーノさんに認めて貰える人がいいですね。」


       ねーとお互い首を傾げて、微笑んだ。多分、戦桃丸君がここにいたら、「バカか」の一言で切り捨てられたと思う。
       でも、ボルサリーノさんも立場上、付き合いで私のお見合い話を出される事も増えるだろうし、いつまでも断ってばかりじゃいられないだろうな。それでも、自分も彼も一緒に住んでもいいと思える相手がいいな。
       結婚後も私はボルサリーノさんと同居する気なので、それを了承してくれる人を探さなきゃ。
       私の表情を読み取ったのか、彼は少し申し訳無さそうにお願いをした。


      「多分、そのうち会うだけでもって人が来るかもしれないけど、その時はよろしくね。」
      「はい。その時は粗相をしないように努めます。」


       同時に箸を置くとご馳走様でしたと言った。早起きをすると落ち着いて朝食を食べられるのがいい。
       彼の食器を自分の食器の上に重ねて、キッチンへと運んでいく。ボルサリーノさんはその間は朝刊を隅から隅まで熟読している。
       水を張った桶に食器を浸けると湯呑みに新しく緑茶を淹れて、ボルサリーノさんに差し出した。
       彼は新聞から顔を少しだけ出すと湯呑みに手を伸ばした。


      「オ〜…ありがとね。」
      「いえいえ。」
      「あァ……そういえば、 リースちゃんはいつになったら、わっしをお父さんと呼んでくれるの?」


       これまた唐突に。


      「え、呼ばなきゃ駄目…ですか?」
      「まァ〜別に構わないんだけど、 リースちゃんは遠慮してるように見えるからねェ〜。」


       幼い頃に身寄りの無かった私を養女として迎えてくれたボルサリーノさん。幼いといっても十分、物心はついていて“お父さん”よりも“ボルサリーノさん”で私の中で定着している。
       子供の頃は何度か呼んでみようかと思ったのだけれど、どうにも照れくさくて、そのままタイミングを逃してしまったのだ。


      「遠慮しているわけではないんですが……うーん。そうですねー、少し努力します。」
      「いや、無理はしなくてもいいんだけどねェ。あ、そろそろ準備しないと…。」


       壁に掛けてある時計を見て、ボルサリーノさんは朝刊を畳み、残りのお茶を飲み干すとお手洗い場に向かった。
       残された湯呑みも水に浸けると私はテーブルをフキンで拭き、朝刊をリビングのテーブルへと移動させた。
       歯を磨いて、ネクタイを締めて、上着を羽織ったボルサリーノさんはソファーから鞄を持つと、玄関に向かった。それを私が後から追いかけて、靴を履いている彼の背中から言葉をかける。


      「オ〜…そうしたら、行ってくるよォ〜。」
      「はい。気をつけてくださいね。」


       靴べらを靴箱の上に置くと彼はあ、と声を出した。


      「そうだ。今日は少し遅くなると思うから、先に夕食を済ませててねェ。」
      「分かりました。何時頃になりそうですか?」
      「オ〜……9時くらいかな。お土産はいつものケーキでいい?」
      「はい!バラティエのケーキ、大好きです!」


       近所でも有名なレストランで、ケーキのテイクアウトが出来る店だ。仕事で遅くなる時はボルサリーノさんはいつもケーキをお土産に帰ってきてくれる。


      「じゃあ、 リースちゃんも戸締りに気をつけてねェ〜。」
      「はい。あ、あの。」
      「うん?」
      「行ってらっしゃい、お、お父さん。」
      「は〜い。行ってきます。」


       意を決して、さっそくお父さんと呼んでみた。するとボルサリーノさんがパァと眩しいくらい輝いた。
       分かり易いなァと微笑ましく見送ると私は食器を洗い始めた。


       そして、ソファーに忘れられた携帯から、よくある着信音が響くのは2時間後だった。


       ちなみにボルサリーノさんと一緒に家に帰って来た戦桃丸君に父子揃って2時間ほど正座で説教をされました。


      | 玉岡喜一郎 | 16:21 | - | trackbacks(0) | - |
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