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    076
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      窓を開けておけば、案外涼しいですね
      玉岡ですおはようございます

      リハビリに雰囲気小話を一つ書いてみました
      ちょうど、夏の爽快な風景を描いた作品だったのですが、結局、主旨不明です

      いつもどーり!!

      では、興味のある方はどうぞ




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      | 玉岡喜一郎 | 08:48 | - | trackbacks(0) | - |
      070
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        シリーズ008第6作目

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        | 玉岡喜一郎 | 10:37 | - | trackbacks(0) | - |
        068
        0

          これが読まれているということは、私はもう死んだということなのだろう。いやはや短い一生であったものだ。佳人薄命とは私のような者のことをいうのではないのか、と冗談は止しておこう。自分で書くのもなんだがあまり笑える話ではないからね。それによくよく考えればこの時代で41まで生きるとは中々に大変なことなのだよね。そして私自身、病弱というレッテルを貼られていた。天寿は全うできなかったが年に不足はない、か。

          さて、今回筆を取った理由なのだが実は特に意味は無いのだよ。後継者や遺産については別に指示を出しているからね。だからただの日記と思ってもらえればいい。床に伏せっているだけというのは実に味気ない。退屈なのだ。病んでいるのは身体ばかりなのだからね。思考の方は寧ろ、退官以降冴え冴えとしているというのに。なんだかんだ、アレは重荷でしか無かったからなァ…。そもそもなんであの時期にあそこで火災が起こったんだ?絶対にあ奴の謀りだと私は確信しているのだがま、過ぎた話だ忘れよう。死んだ身では今更何も出来ないのだし(笑)それに、あ奴の天下も長くは続くまい。たった一人の人間一族が甘い蜜を吸い続けることなど、出来やしないのだからね。今のあ奴のしたり顔、遠くない未来に笑いの種になるぞ。

          と、つまらない話はこれくらいで切り上げようか。折角限られた時間に机に向かっているのだからもっと愉快なことを考えたいしね。あぁそうだ、昨晩は望月だったな。御簾の間から垣間見たが実に見事であったよ。恐らく、次の満月は拝めないだろう。見納めと思って翌日まで眺めてしまって薬師にこっぴどく叱られたが、最後だと思えばそれも悪くない。そういえば、昔宮中でも同じように月を眺めたことがあったな。そう、忙殺されていたあの頃。私の全盛期ともいえる時期の話だ。あの時の月もまたやんごとなき輝きをしていて、わが身が洗われるような感覚に陥ったものだ。いやはや懐かしい…。

          おっと、そろそろ口うるさい薬師の来る時間だな。床に入っていないとまた何を言われるか分かったものではない。あな恐ろしや。
          ではまた明日、書けることを願って。




          心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな
                                                       三条院

          | 玉岡喜一郎 | 14:38 | - | trackbacks(0) | - |
          無題
          0

            写真整理をした

            沢山の二人の写真
            片っ端から捨てた

            写真の私は、全部笑ってた

            破ることは出来なかった
            だから不透明の袋に入れた

            袋の口を縛る時
            涙を一緒に入れてしまったのは
            最後の抵抗


            恋水‐恋のために流す涙‐
            (参考:小山薫堂「恋する日本語」)

            | 玉岡喜一郎 | 13:44 | - | trackbacks(0) | - |
            066
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              この世に孤独でない人間など居るのだろうか

              時々そう思う
              いくら一緒にいたって、愛を語り合ったって、繋がり合ったって
              所詮は1個人、一つの“ニンゲン”というたんぱく質の集合体でしかない

              愛だの情だのという鎖で人は繋がっているという
              だから、孤独ではないのだと

              ところがその鎖というのは一切がっさい目に見えるものではない
              また言い換えれば、ソレを造らなければ人は孤独になってしまうのだ

              つまりだ
              ソレを作る以前は誰でも孤独であって、“作る以前”というのは人の本来の姿である、と



              「と、いうような戯曲を作りたいと思ったんだけど」
              「……あんた、どんだけ頭湧いてんのよ。とんだ中二ね」

              ひっでぇーと口を尖らせながらもその言い分に抗議するつもりはない。走り書きでいっぱいになった紙を逆手でグシャリと握ってくず入れに放り投げた。

              「大体ねー、そんなこと考えてる暇があるなら勉強しなさいよ受験生」
              「ねェちゃんは知らない。俺が普段、学校で如何に優等生でいるかを」
              「家ではこんなぐうたらが一体どんな顔して学校歩いてるかなんて、知りたいとも思わないわよ。それに学校で優等生してるのと受験勉強頑張るのとはまた別モノよ」

              違いない!
              大げさに言えば頭を小突かれた。はいはい、貴女の弟はこれから勉強頑張りますよ。だから、さっさと彼氏とデートでもなんでもしてきてくださいな。

              「…ったく、先が思いやられるわね」
              「ワオ、ねぇちゃんに心配してもらえて俺ってば愛されてるぅ!!」

              今度はグーで殴られた。頭を押さえて痛がっている間に部屋を出てく彼女に行ってらっしゃいと言えば、はいはいと手を振られる。バタンと閉まったドアを確認して押さえてた手に鉛筆を握りなおす。さっきから広げてある生物の問題集と向き合った。

              そういえば、あの孤独云々の話では“血”はどう説明したらいいんだろうか。
              人間の生涯でただ一つだけ目に見える形で存在している、人と人を結ぶ鎖である“血”(正確には遺伝子ってやつか)。それはしっかりとあるものだし、生きているうちは切ろうと思って切れるものでもない気がする。ん?話によれば人間はもとは一つの個体だったとかなんだったとか………、なら…。

              「……やーめた」

              それまでの思考を一切放棄して、問題集に意識を集中させた。




              もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし
                                                         前大僧正行尊

              | 玉岡喜一郎 | 12:13 | - | trackbacks(0) | - |
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                涼やかなせせらぎをくれる小川
                四季折々の情景と恵みを分け与えてくれる森
                普段は温和で時には助けをくれる動物たち

                おったて小屋に住んで長くなったが、まぁ色々あった
                比例して、自身の山生活のスキルは上がっている現在進行形


                近頃は朝が明けるのがとんと遅くなった
                そして身に纏うものも日に日に厚手の、保温性の高いものへと変わっていっている
                少し前までは争うようにして食べ物を探しその身に蓄えていた動物たちはなりを潜め、辺りはシンとした静けさに包まれている

                そして何より、頬に刺さる張り詰めたような冷たさは冬の訪れを実感させていた

                まだ日も昇らないこの時間、俺はある目的地に向かってただただ歩いている
                小屋から出てすぐの辺りはまだ日本独特の冬の澄んだ空気の中、枯れ木の間を遠くまで見渡せると気分よく歩いていたが、段々と周りが白んできた
                目的地が近くなっている証拠
                耳には冬でも凍らない小川のせせらぎが聞こえている

                冬の朝、この小川は霧が立ち込めている
                時間が経てば自然と晴れ、消えて無くなるものだから別にどうということもないのだけど、この小川の畔は結構な範囲がぬかるんでいるのだ
                昔うっかりして滑り、まさしく突き刺さるように冷たい水を全身に浴びた時には死ぬかと思った懐かしい笑い話
                勿論、もうそんなことはしない

                かなち近くに音が聞こえてきた所で一旦立ち止まり、きょろきょろと見回すと目印を発見
                慌てず騒がす慎重に足を運び、辿りついたそこには川に不自然に並べ立てられた数本の木
                今日のご飯の目印

                今日も自然の恩恵を受けながら一日がはじまる
                晴れ始めた霧の中、網代にかかる魚に感謝を捧げて




                朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木
                                                               権中納言定頼
                | 玉岡喜一郎 | 13:05 | - | trackbacks(0) | - |
                七夕
                0

                  「ねぇ、短冊になんて書いた?」
                  「……なんて書いたって良いじゃない」

                  浴衣の袷の前で、俺に見せまいと握られる赤い短冊。気になるが、彼女が見せたくないなら無理強いはいけない。この後のデートを円滑に進める為にも。

                  「じゃ、笹に付けようか。結びたいところ、届く?」
                  「…うん」

                  俺たちの前には一本の、葉と色とりどりの短冊が風に揺れる笹。通りには同じようなものが十数本ある。そのそれぞれを俺達のようなカップルや親子連れが楽しそうに短冊を付けたり眺めたりしている。
                  今日は七夕祭りだ。11年振りだというこの星空のもと、多くの人がそれぞれの七夕を味わっている。
                  短冊を自分の頭より少し高くに付けた俺は、隣で同じように紐を結んでいる頭一つ分小さい彼女を見下ろした。葉が邪魔して手こずっているようだ。手を出したいが、きっと拒否されるだろう。とぼんやり思ってるうちに、どうやら出来たらしい。満足そうに笹から手を離した彼女はそのまま俺の腕を絡め取った。

                  「行こ!!」
                  「…そうだね」

                  ぐいぐいと腕を引く彼女に若干遅れを取りながらも同じ方向に踏み出した。直前に、笹を振り返る。赤いものは他にもあるけれど、それだけ妙に目立って見えた。太いマーカーで書かれた文字も、よく、見えた。

                  「…今夜は晴れて良かったな」
                  「うん …来年も、晴れると良いね」

                  随分と気が早いことで。小さく笑うとそれに気付いたらしい彼女が俺を覗き込んだので、その拍子に緩んだ俺を引く腕を返して、逆に導いてやる。

                  「晴れるにこしたことはないけど、晴れなくてもどっか行こうか」
                  「!!っ…うん!」

                  カランコロンとなる下駄は人混みに紛れて分からなくなった。

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                  | 玉岡喜一郎 | 16:23 | - | trackbacks(0) | - |
                  062
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                    折りたたんでありますが、別に版権ってわけじゃありません
                    特殊でも異形でもなんでもない、ただの小話です





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                    | 玉岡喜一郎 | 07:45 | - | trackbacks(0) | - |
                    059
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                      頭の天辺にあった月は、もう右手の山の端に吸い込まれかけている。左の空は白んで、新しい朝がすぐそこまで来ていることが嫌でも分かる。
                      私は独り、縁側に座ってその狭間を眺めている。

                      漆黒から濃藍、濃藍から群青、群青から青、青から空色、そして、空色から白。
                      この、夜の闇から朝へと変わるまでの空が好きだと言ってよく此処で並んで眺めた。今も、隣を向けばあの大好きな横顔がある気がしてならない。その度にどうしようもない虚無感に襲われるのだけれども。

                      最後はそう、5年前の今日。
                      あの時は綺麗な満月で、また次の年も一緒に見ようねって笑い合った。

                      だけどその約束が果たされることは無かった。
                      そして、その埋め合わせがされることも今後一生ありえない。





                      やすらはで 寝なましものを さ夜ふけて かたぶくまでの 月を見しかな
                                                                      赤染衛門

                      | 玉岡喜一郎 | 10:59 | - | trackbacks(0) | - |
                      054
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                        「私、死んでもいいわ」

                        不意に、リビングから聞こえた愛する妻の声。いつ聞いたって飽くことのない素敵な声で、しかし内容は至極物騒なもの。味噌を溶かす手を止めて彼女の方を覗きこめば、まるで何も無かったかのように新聞を広げている。聞き間違いか?

                        「何か言ったかい?」
                        「“私、死んでもいいわ”って言ったの」

                        新聞から目を離して、今度は私の目を覗き込んだ。そうか、聞き間違いじゃなかったのかってえぇ!!?

                        「な、ななな、な何を突、然に…」
                        「フフ、どもり過ぎよ」

                        お玉片手にわなわなと震える僕が面白いのかササッと新聞を片付けると体ごと私と向き合った彼女。だ、だって…

                        「し、死んでもいいだなんて……」
                        「あら、そう。…じゃ、教えてあげる」

                        悪戯っぽく左の人差し指を口の前で立てて彼女は笑った。あぁ、そんな顔も可愛いな、なんて思うのは場違いかな?

                        「貴方、私のこと一生愛するって誓ってくれたわよね」
                        「…あぁ、勿論だとも」

                        立てた人差し指を唇に当てて尚も表情を崩さない彼女。その薬指にはつい数ヶ月前に贈ったリングが輝いている。サイズの違う同じものが、自分の指にも。

                        「でも将来のことなんて、誰にも分からないじゃない。一年後、貴方は別の誰かを好きになるかもしれない。一月後、私のことを嫌いになるかもしれない。明日、離婚届に判を押すことになるかもしれな「ちょ、ちょっと待ってくれ!!!それは一体どういう!!」んもう、たとえ話よ。黙って聞いてちょうだい」

                        何を言い出すかと思えばりりり、離婚届だって!!?冗談じゃない!!
                        眉間にしわを寄せた彼女によって自分の意見は断ち切られたけれど、頭の中では不吉な言葉が渦巻いて消えてくれない。例えがある意味現実性を持っていて恐怖は倍増だ。
                        きっと顔面蒼白になっているであろう自分を見て、今度こそ彼女は呆れを感じたようだった。抑えることも隠すこともしないで溜息が吐かれ、それに更にビクつく自分。…情けないのは百も承知だよ!

                        「ったく…。だから、幸せな今この瞬間に死んだら、それは私にとってとても素敵なことなの」
                        「…………へ?」

                        頭の中の靄が霧散した。

                        「まぁ、貴方ガッチガチの理系だから知らないかも、とは思ってたけど。いつか、二葉亭四迷の“片恋”を読むことをお勧めするわ」

                        二葉亭四迷といえばあの日本文学史における重要人物で、じゃあ片恋ってのは作品の名前、か。いや待て待て、それよりも先に、つまり、…つまりじゃあ「死んでもいい」ってのは…。

                        「ほら、火、かけっぱなしなんでしょ?」
                        「!!っあぁ、そうだった!」

                        慌てて戻って覗き込んだ鍋は吹きこぼれてはいなかったけれど少し煮詰まってしまったようだ。惨事にならなかったことに安堵しながら味噌溶かしを再開させると、今度はくすくすという笑い声。
                        まったく、とんだ朝になったよ。……しかし。

                        「…君は言ったね、死んでもいいと」
                        「えぇ、言ったわね」

                        無事に味噌を溶かし切り、最後に水とダシで味を整えればお味噌汁の出来上がり。

                        「だけど僕は、君に死んでもらっちゃ困る」
                        「…あら、どうして?」

                        火を止めて改めて彼女に向けば、小首を傾げて問う姿。その瞳をじっと見つめる。

                        「僕が君を愛しているからに決まってるじゃないか」
                        「!!……そう」

                        パッと見開かれた瞼は一瞬で、直ぐに元に戻ってしまったけれど。彼女も気付いていると思う。目尻の辺りが赤くなったのまでは意思でどうこうは出来ないらしい。

                        「…そうね、私もまだこの幸せに浸っていたいから、“死んでもいい”ってのは撤回するわ」
                        「撤回するだけ?」

                        お返しだと言わんばかりの僕に困ったように眉を下げてしまったけれど、逃がさないよ。

                        「…………、分かった。分かったからそんなに見ないで。恥ずかしいから」
                        「…何が、分かったのかな?」

                        ん?と聞き返すと、ついに俯いてしまった。ちょっとやりすぎちゃったかもね。反省はしても後悔はしないけど。そして待つこと数秒。きっと彼女にとっては果てしないほどの時間に感じられただろう。

                        「ッッ……愛してるわ、あなた」

                        とてもとても小さかったけれど僕の鼓膜はちゃんとその音をとらえた。口角が上がるのを我慢しきれない。あぁ、なんて可愛い。

                        「あぁ、僕もだよ」





                        忘れじの 行末までは 難ければ 今日をかぎりの 命ともがな
                                                                      儀同三司母

                        | 玉岡喜一郎 | 20:46 | - | trackbacks(0) | - |

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